長沙の証券会社に勤める蘇さんのもう一つの顔は、「微商(微信/Wechatをプラットフォームにした電子商取引を行う人)」だ。「おやつは、女性なら誰でも興味を持つ話題で、『モーメンツ』で発信するだけで商売ができる」と話す彼女は、退勤後、微信を使っておやつを上手に推薦する。効果的なコミュニケーションによって、彼女と友人たちとの間柄はより親密になる。
多くの起業家も、サイドビジネスを経験することで、さまざまな営業の側面を体験し、企業のための経験を蓄えている。成都の某メディアに勤める段逸丹さんは、仕事以外の時間にさまざまなイベント企画に参加し、その後辞職して起業した。「起業した当初は、フルタイムの従業員を雇用する力がなかったので、主にサイドビジネスとして来てくれる人を雇用して業務を展開した」と段さん。
兼業希望者の招聘や人件費の節約は、多くの企業があまねく求めるところだが、従業員の兼業を公に支持する企業は極めて少ない。兼業行為は依然、「公然の秘密」なのだ。