週末に街に出るなら、サムスンの携帯で友達と連絡をとり、ヒュンダイの車を走らせる。韓国ブランドの洋服や化粧品、食品、日用品を買い、夜は韓国レストランで美味しいものを食べ、CGVで映画を見る。こんなシーンが今の中国に溢れる韓国ブランドを象徴する。中国の消費者が周りを見渡してみれば、大都市、地方中核都市を中心に多くの場所で韓国ブランドが目につく。
近年、多くの韓国企業が中国市場をターゲットとした積極的なマーケティング戦略を講じており、韓国企業による中国での工場新設や小売店開業などの情報が相次いでいる。
韓国CJグループのベーカリーチェーンTous Les Joursは2005年に中国で開業して以来、規模拡大が続いている。店舗数は今年1月に100店舗に達し、2020年には1000店舗を目指す。韓国Amore PacificグループのコスメブランドInnisfreeは、中国進出後わずか3年8カ月で200店舗を開設。韓国企業は中国市場に注目するとともに大きな収益を得ている。
中国で有名な2つの韓国ブランドも良い例だ。LGグループの韓国コスメブランド「WHOO」は、2015年の中国での売上高が前年比197%増加した。韓国の食品会社Orionの2015年売上高は2兆3800億ウォンで、うち56%を占める1兆3300億ウォンが中国での売上だった。