中国科学技術発展戦略研究院科学技術統計・分析研究所の玄兆輝・副所長は、中国の企業イノベーション指数は第12位で、昨年より1つ順位を上げたと指摘。2014年の中国の特許協力条約(PCT : Patent Cooperation Treaty)に基づく特許出願数は前年の233件から270件に増加、順位は27位に1つ上がった。世界全体に占める第三者特許の件数の比率と、企業の開発費が付加価値に占める比率の順位は前年と変わらず、それぞれ第6位と15位だった。生産技術全体に占める企業独自の知財権の比率の順位は4つ上昇して9位となった。「これは中国企業のイノベーションの規模と質が安定的に向上していることを示す」としている。
専門家は、中国のイノベーション活動は比較的速い発展段階にあるが、開発費の持続的な増加が必要で、イノベーションの成果の拡散と実用化を重視すべきと指摘する。社会全体のイノベーションの成果と生産効率の向上や、科学技術イノベーションに関する制度改革の推進、国内市場の優位性と潜在力の発揮を通じ、イノベーション型国家の建設を推進すべきとの見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年6月30日