ロシアと中国はワイドボディ機「C929」を共同開発中だ。C929はボーイングやエアバスの類似する機種のライバルになる。同機はさらに、高出力かつ最新のロシア製エンジンを搭載する。ロシア・スプートニクが28日に伝えた。
中ロの軍機は最高水準の競争を展開しているが、両国の民間航空機には「大問題」が存在する。まずはエンジンだ。例えばロシアの新型旅客機「イルクートMC-21」、中国の大型旅客機「C919」に搭載されているのは、西側製のエンジンだ。
しかしロシアと中国にとって、これらのプロジェクトは始まりにすぎない。両国のエンジニアは現在、双発ワイドボディ機C929の開発を秘密裏に進めている。C929はボーイング787ドリームライナー、エアバスA330、A350のライバルになる。C929の定員は250−280人、飛行距離は1万2000キロ。
C929は中国商用飛機有限責任公司とロシア統一航空機製造会社(OAK)の共同プロジェクトで、ロシアのウラジミール・プーチン大統領が2014年に訪中した際に、北京で130億ドル規模の契約が交わされた。
ロシアのドミトリー・ロゴージン副首相は、「ロシアはさらに新型機向けにエンジンを独自開発する。推力35トンのエンジンの開発がすでに始まっている」と述べた。
ロゴージン副首相は、「ロシア(旧ソ連時代を含む)は現在まで、これほど大出力のエンジンを製造したことがない」と述べた。しかしながら民間機は軍機と異なり、エンジンの出力ではなく、コスト、信頼性、環境保護性能、利便性を重視する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年6月29日