英金融専門誌「ザ・バンカー」が発表した「2015年世界の銀行ランキング」によると、上位10行のほとんどを中国と米国の銀行が占めた。ランキングは中核的自己資本(Tier1)の金額をもとにまとめたもの。ランキング第1位は中国工商銀行、第2位は中国建設銀行。3位は米JPモルガン・チェース銀行。4位は中国銀行、5位は中国農業銀行。6位はバンク・オブ・アメリカ、7位は米シティバンク、8位は米ウェルズ・ファーゴ。9位は唯一の欧州銀行である英HSBC。10位は三菱UFJ銀行。露「コメルサント」が6月30日に報じた。
一方で、「ザ・バンカー」は、中国の銀行業には成長鈍化の兆しがみられると指摘。同誌のブライアン・カプラン編集長は、「中国の大手銀行は昨年、資産規模の拡大よりも自己資本の増強を急いだ。不良債権の増加を背景に、銀行は一段と慎重姿勢を強める傾向にあるためだ。これと同時に、中国の銀行収益は依然として世界の最高水準にあり、米国と欧州の銀行を大幅に上回る」との見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年7月4日