5年間低迷していた金価格は、2016年に春を迎えた。
現物金価格は2016年上半期に3割弱高騰し、半年ベースで1985年ぶりの高騰となった。これにより金が再びホットワードになり、取引も活況を呈し、購入と買い戻しが倍増している。
2013年の金買い占めで名を上げた「中国のおばさん」にとって、売りぬけは依然として夢となっている。ところが金は今後も力強い続騰が予想されており、売りぬけと利益創出も実現可能になりそうだ。
売りぬけまで道まだ通し、当時の購入価格は約290元
2013年4月12−15日に金価格が暴落し、1オンス1550ドルから1321ドルまで落ち込んだ。世界の金価格は4月15日に9.27%下落し、単日としては30年ぶりの下げ幅を記録した。この暴落により、「中国のおばさん」が名を上げた。メディアによると、「中国のおばさん」は同年4月、ウォルマートの金のヘッジファンドに対抗し、1000億元で300トンの金を瞬時に買い占めたと報じた。
「中国のおばさん」の買い占め当時のコストはどの程度だったのだろうか?底値打ちは4月16日で、世界の金価格は1321ドル(人民元換算で1グラム当たり267元)に落ち込んだ。おばさんたちは12日より買い占めを始めた。そのピークは13、14日に訪れた。これは金価格暴落後で初のに連休で、当時の金価格は1グラム290元前後で推移していた。これはおばさんたちのコストが、約290元であることを意味する。
売りぬけにより利益を創出するため、おばさんたちはさらに購入と買い戻しという関門を通過しなければならない。北京最大の金売り場である菜市口百貨を例とすると、金購入には1グラム当たり10元以上の手数料を支払わなければならず、売却時には約2元の買い戻し手数料を支払う必要がある。
金価格は上半期に3割弱高騰したが、おばさんたちの売りぬけはまだ時期尚早だ。菜百投資金塊実勢価格は7月2日、1グラム当たり288.2元と今年の高値を記録した。手数料を無視しても、2013年4月に買い占めたおばさんたちにとって、売りぬけにはまだ一歩及ばない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年7月4日