塩漬け株で金に手を出せず
金価格は半年間で及第点を記録したが、金の買い占めは起きていない。今回の金価格高騰は英国によるEU離脱の影響で、中国の投資家は理性的な態度を示している。
太陽金店の于桂英総経理は、「今年は世界の金価格が続騰しており、新たに金塊を買い入れる投資家も見られる。それよりも先に金投資を始めた人、特に2009年から2011年までの続騰を経験した投資家はむしろ冷静で、中にはタイミングを見計らい手中の金を現金化し始めている人もいる」と指摘した。
経験による冷静さのほかにも、盲目的に金を買い占めないことには、塩漬け株を保有しているという原因がある。金価格高騰に期待感はあるが、株に資金を費やしてしまい、未だに売りぬけできていない状況だ。
英国のEU離脱により世界的な政治リスクが拡大し、リスク回避資産の金が今後一定期間に渡り好評を博する見通しだ。これは塩漬けされている中国のおばさんにとって朗報だ。
証金貴金属の謝チ上席研究員は、「英国のEU離脱が米連邦準備制度理事会による利上げ観測を弱めており、世界の金融緩和の波がさらに強まることになりそうだ。これはリスク回避と金融緩和の影響を受け、金価格の高騰に下半期も期待できることを意味する。金価格は依然として続騰しており、国内で1グラム300元を超えるのも時間の問題だ」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年7月4日