両者はまた、上海で行われたG20貿易相会合の成果を高く評価し、9月のG20杭州サミットに向けた良好な基盤が形成できたとの認識を示した。また、中国・EUの地理的表示(GI)保護協定の交渉加速についても早期合意を目指す。中国側はEUに対して、「中国はEUが『中国の世界貿易機関(WTO)加盟議定書』第15条の義務を期限通りに果たすよう希望する」とし、反ダンピング代替国制度の適用を今年12月11日までに中止するように求めた。EU側は、WTOが規定する国際義務を履行し、中国に対していかなる差別的な措置も採らないとし、15条問題の検討を急ぐと述べた。両者は税関協力をポジティブに評価し、中国EUスマート安全貿易レーン・パイロットプログラム(SSTL)などのプロジェクトに関する協力を継続し、貿易コストの引き下げと企業の利便性向上を目指す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年7月14日