欧州航空機最大手のエアバスは12日、イギリスで開催中の「第50回ファンボロー国際航空ショー」で、超大型旅客機「A380」の生産を大幅削減すると発表した。2015年から27機だった納入機数を2018年から12機に引き下げる。 A380は総2階建てで500以上の座席を設けられる世界最大の旅客機。「空飛ぶ宮殿」とも呼ばれる。
削減理由は中小型旅客機のほうが需要があるためだ。ブルームバーグは11日、エンジンを4基持つ「4発機」は燃料コストが高くつくため、A380のような超大型旅客機は好まれないと指摘。世界の航空各社は燃料コスト削減に向け、燃費の良い小中型機の導入にシフトしていると伝えた。
なお、マレーシアに本拠を置くアジア最大手のLCC(格安航空会社)、エアアジアも先ごろ、A320ファミリーの小型機「A321neo」を100機、総額200億ドルで発注するなど、中小型機需要が高まっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年7月15日