英デイリー・メール紙の報道によると、エアバスは現在、気流だけで宇宙の縁を飛行するエンジンレスグライダー「Perlan 2」の開発を進めている。航空専門家はさらに、アルゼンチン上空の自然の天候条件を利用し、新たな世界記録を創造することを計画している。写真は「Perlan 2」のネバダ州上空でのテストの様子。「Perlan 2」は、気流の力を借りて、地上9万フィート(約2万7千メートル)の高空を飛行できる。航空専門家は近く、史上最高記録を創造する飛行テストを実施する。成功すれば「Perlan 2」は世界で最も高い場所を飛行した飛行機となる。
「Perlan 2」は、気流に乗って飛行する加圧グライダーであり、北極と南極の付近の山上では、その飛行高度は成層圏に達する。エンジンはないものの、「Perlan 2」のこの高度での飛行速度は時速400マイル(約644キロメートル)を超える。気圧が低いため、パイロットは宇宙飛行士と同じく純酸素を呼吸することができる。
エアバスの紹介によると、同プロジェクトの目標は、「新たな世界を切り開き、高空飛行や気候変動、宇宙探査に関連する発見を実現する」ことである。
「Perlan 2」の初飛行は、ジム・ペイン(Jim Payne)とモーガン・サンダークック(Morgan Sandercock)が行った。彼らは今後、一連のテストによって、グライダーをさまざまな高度で飛行させ、年内にはアルゼンチン上空での宇宙の縁への到達を目指す。これらの飛行の高度は、「U-2」と「SR-71」の記録を超える見通しだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年7月21日