商務部副部長の銭克明氏はフォーラムに参加し発言する。
「中国経済が成長を続け、近い将来に中国はアメリカを超える世界一の経済大国になる。G20は2008年のリーマンショックの際に大きな役割を演じた。今年のG20においても中国は大きなリーダーシップを発揮すると信じる」。対外経済貿易大学主催の「付加価値とグローバル供給チェーン貿易」フォーラムが20日に北京で開催され、参加者であるスタンフォード大学国際発展センターのニコラス・ホープ教授は取材にそう答えた。同フォーラムには商務部副部長の銭克明氏のほか、アジア開発銀行(ADB)、スタンフォード大学、イエール大学、デューク大学、コロンビア大学などから著名なエコノミストが参加した。
「世界経済のグローバル化が進む中、グローバルなバリューチェーン、供給チェーン、産業チェーンは各国経済と緊密に関わり合っている」と商務部副部長の銭克明氏は指摘。グローバルな経済貿易が低迷を続ける中でグローバル投資貿易は新たなルールが形成されている。多くの中国企業がグローバルなバリューチェーンへの参与を推進し、バリューチェーン上流へのモデルチェンジとバージョンアップを進めている。
グローバルバリューチェーン研究院の趙忠秀氏は発言の中で、G20貿易会議において重要な議題の1つは包容力のあるグローバルなバリューチェーンの促進であり、会議では途上国や中小企業によるグローバルなバリューチェーンの参入や発展を支援することで共通認識に達したことを明かした。