2008年、初めて日本に来た筆者は、食品の値段が中国よりはるかに高いことに目をむいた。中国の人民元で500グラム50元(約800円)の豚肉、一束8元(約130円)のニラ。まだ学生で生活費は両親に頼っていた私は身の小さくなる思いで、日本で暮らす留学生の大変さを身にしみて感じた。新華思客が報じた。
13年、5年ぶりに中国に帰国した私は、今度は中国の食品の高騰に目をむくことになった。市場に売っている肉や野菜、果物、卵などの値段が倍に高騰しているだけでなく、北京や上海などの大都市のレストランでそれなりのランチを食べると、物価が高いことで世界的に有名な東京のレストランに引けを取らないほどの会計が待っていたのだ。
一方、日本の食品は依然として08年と同じ価格レベルを保っていた。
日本の食品価格は長年安定
16年初め、再び日本へ行った私は、アルバイトをしたことがある喫茶店に行ってみた。すると、メニューの値段は8年前と同じで、中国の同ランクの喫茶店よりも安いことに気付いた。
食品の小売価格の動向をリアルタイムに把握するため、日本の農林水産省は、民間の調査機関に委託して、国内の主な食品価格の動向を長期にわたって追跡調査している。