03年8月から、輸入牛肉、国産牛肉、豚肉、鶏肉、鶏卵の5品目、10年4月から、キャベツやレタス、トマト、キュウリなどの野菜の価格を定点的に調査している。調査対象は日本全国各都道府県の470店舗で、調査結果が毎週更新される。
調査結果によると、国際的な農産品価格の変動や14年4月からの消費税率引き上げに伴い、食品価格は上昇傾向で推移しているものの、全体的に見ると、基本的に安定している。また、生鮮魚介類や果物、野菜の価格は季節によって変化するものの、月ごとの価格は毎年基本的に横ばいとなっている。
実際には、日本の食品価格や所得の水準は、ここ数年だけでなく、1990年代にバブルが崩壊して以降、常にほぼ横ばいで、中国とは明らかな違いがある。
日本の食品価格はなぜ安定しているのだろう?その原因の一つは、先進国である日本の国民総生産(GDP)の成長はゆるやかで、社会経済が安定しているため、物価の変動が小さいためだ。次に、バブルの崩壊を経験してから今に至るまで日本経済が低迷を続けていることと密接な関係がある。少し観察してみると、日本の食品価格が安定している期間と、経済が停滞している「失われた20年」はほぼ一致していることが分かる。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年7月21日