こうしたロボ・アドバイザーによる資産運用サービスをプラットフォーム上で展開したり、開始に向けて準備したりしている企業は20社以上に上るとみられる。
米国の経営コンサルティング会社、A.T.カーニーは、米国におけるロボアドバイザーによる資産運用額は2020年に全体の5.6%に上るとの予測を発表した。招商証券はこれに基づき中国国内市場の予測を発表。中国の資本市場は製品構成が単一であり、投資家も成熟しきっていないことを考えると、中国市場における2020年の同運用額は全体の3%にとどまるとの見方を示した。また、中国光大銀行がまとめた『2015年中国資産管理市場報告』の中で示された、2020年までに中国の資産管理市場は174兆元規模に達するとの予測に基づき、同年の中国市場におけるロボ・アドバイザー市場は5.22兆元規模に達するとの見通しを示した。
京東金融の金麟副総裁は、ロボ・アドバイザーには、◇投資家に資産配分に関するアドバイスを提供してくれる、◇投資対象を選定してくれる、◇売買タイミングを判断してくれる、ーーという3つの点から活用する価値があると勧める。アルゴリズムが投資家のプロファイルを診断し、投資対象、収益率、リスクなどを含む投資方針ステートメント(ips、investment policy statement)と呼ばれる投資プランを提供し、運用方針に沿った投資対象を選定、売買タイミングの判断までしてくれると説明する。