人工知能を使った資産管理サービス、「ロボ・アドバイザー」が脚光を浴びている。業界関係者によると、2020年までに中国のロボ・アドバイザー市場は5.22兆元規模に達する見込みだという。
ロボ・アドバイザーとは、人工知能やビッグデータ、クラウド・コンピューティングなどの最先端技術と現代ポートフォリオ理論(MPT)とを結びつけて、オンラインで提供してくれる資産運用サービスだ。アルゴリズムを活用し、投資家のプロファイルに応じて、自動的に資産運用を行ってくれ、実際の投資から資産のリバランス、住宅ローン、税金の申告まで面倒をみてくれる。
中国では今、このロボ・アドバイザー市場にインターネット金融情報サービスや大手IT、従来型の金融機関などが相次いで参入している。 百度の金融サービス部門「百度金融」は、自前の人工知能と従来型の資産管理業務を合体させる方針。アリババ傘下の螞蟻金融服務集団(アント・ファイナンシャル)が運営する資産運用サービス「螞蟻聚宝」や、京東集団傘下の金融サービス会社、京東金融が運営する「京東智投」もロボ・アドバイザーサービスに乗り出している。