「G20メンバー間の政策協調が最もカギになる。今年のG20議長国として中国の役割と努力も非常に大切だ」。 韓国の中国経済金融研究所の全炳瑞所長は記者の取材にこう答えた。
中国はこれまで一貫して世界の持続可能な成長の提唱者であり推進者だった。昨年の国連開発サミットで習近平国家主席は、中国が世界発展の事業を絶え間なく前へ推し進めることを厳粛に約束すると述べた。また、昨年11月のG20アンタルヤサミットで習近平国家主席は、中国が持続可能な開発のための2030アジェンダを「第13次5カ年計画(十三五、2016-2020年)」に盛り込む意向を示すと同時に、G20メンバーがこのアジェンダ実施に関する方案を策定し、G20全体行動計画としてまとめることで、世界経済の強く、持続可能で均衡した成長を後押しすることを呼びかけた。中国が成長を杭州サミットの重要テーマに設定したのは、まさに各国の成長政策の協調を図るためだ。
国連貿易開発会議(UNCTAD)の元チーフエコノミストで元ドイツ財務次官のハイナー・フラスベック氏は、杭州サミットが先進国と発展途上国に自国の利益に対する配慮を明らかにさせ、建設的な対話を進める必要性を示させるプラットフォームを提供したと指摘している。