充電インフラ施設の建設加速や充電技術の絶え間ない向上に伴い、安全、盗難防止、自動認証・決済などの機能を備えたワイヤレス充電技術が市場で次第に認知されており、今後はワイヤレス充電が公共充電システムのなかで主要なポジションを占めるだろう。
ワイヤレス充電技術は近距離誘導を利用し、エネルギーが給電設備から受電装置に送られ、受電装置が受け取ったエネルギーを使って電池を充電すると同時に装置自体を作動させる。充電器と受電装置の間で電界結合によりエネルギーが伝送され、両者を電気ケーブルで繋ぐ必要が無くため、充電器と受電装置のどちらもコネクタが露出しない。
世界で比較的進んでいるワイヤレス充電技術は磁界共鳴と電界結合だ。この2つの伝送効率は数千ワットから数万ワット級で、伝送効率はいずれも90%以上に達した。有線充電方式と比べ、充電が手軽で場所も取らず、ユーザー体験に優れているなどの特長がある。今後は電気自動車、デジタル消費、スマート住宅、公共の場が全てワイヤレス充電の応用分野となる。