英週刊誌「エコノミスト」は8月13日号で、アフリカへのアジア各国の進出についての記事を掲載した。主な内容は次の通り。
エチオピアのアディス・アベバの空港では、多くの中国人の若い労働者が、ベージュ色のリクライニングチェアで眠っている様子が見られる。東アフリカの多くの地方では、道路や鉄道、港湾の建設を指導する中国人の労働者やビジネスマン、エンジニアが増えている。
アフリカへの中国進出に対する懸念はしばしば誇張されている。広大な農地や工場、鉱山を中国が買収しているという非難は度を越している。それにもかかわらず、アフリカ大陸で中国が日増しに高める影響力はすでに、インドと日本を悩ませ始めている。この2カ国も、アフリカへの進出度を先を争って高めている。
これまでの幾度にもわたるアフリカでの力比べ、例えば冷戦期の対立と同様に、これらの活動の少なくとも一部は、海洋をコントロールするための基地や港湾の使用権獲得と関連している。中国のアフリカへの進出は現在、ますます高まる軍事的なプレゼンスを含むようになっている。中国人兵士はマリや南スーダンで国連の青いヘルメットを被って行動し、中国の軍艦はしばしばアフリカの港湾に立ち寄っている。