第11回主要20カ国・地域グループ(G20)首脳サミットが間もなく中国の杭州で開かれ、中国経済に再び世界が注目している。中国経済は成長速度の転換期にあり、新たな原動力の育成を加速、経済の持続的成長に向けたエンジンを作り上げようとしている。「産業構造のモデル転換と高度化」、「大衆創業・万衆創新」、「供給側の改革」などの政策措置の推進により、中国経済は徐々に安定に向かい改善しつつある。
新たな原動力の急成長は、中国経済の構造調整の注目ポイントで、新旧の原動力の切り替えが加速しつつある。新産業・新技術・新業態・新製品・新サービスの分野では高成長を維持している。一方で、工業はミドルハイエンドレベルに向かって安定成長している。7月のハイテク産業付加価値の増加率は前年同月比で12.2%と、前月より0.6ポイント加速、工業の技術革新も加速している。
「中国製造2025」、「インターネット+」、「大衆創業・万衆創新」などの政策主導により、ハイテク産業は発展に向けた良好な環境と条件が整った。7月の新エネルギー自動車生産台数は前年同月比で61.8%増加、情報化関連の電子製品、エコ製品、航空宇宙関連製品、ロボットなどの新製品もハイペースで成長している。世界初の量子科学実験衛星「墨子号」の打ち上げ成功は中国の量子通信技術が新たな段階に入ったことを示す。中国が知財権を持つ世界初の原発プロジェクト「華龍一号」が英国で採用されたことは、中国が原発「大国」から「強国」に成長したことを示す。高度設備製造業も急成長し、重大なブレークスルーを実現した。