20カ国・地域(G20)サミットが9月5日、引き続き中国の杭州国際博覧センターで開かれた。中国の習近平国家主席は会議を主宰し、閉幕の挨拶を述べた。
第2、第3、第4、第5段階にわたる会議で、各メンバー国・来賓国の首脳と国際機関の代表者はより効果の高いグローバル経済金融ガバナンス、強い国際貿易と投資、包括的な連動式成長などのテーマをめぐって踏み込んだ意見交換を行った。気候変動、難民、対テロ融資、世界公共衛生などの世界経済に影響する突出した問題について話し合い、広範囲に及ぶコンセンサスをまとめた。
午後5時頃にサミットが幕を閉じた。習近平国家主席は閉幕の挨拶で、成果の豊富な熱のこもった議論を通じ、各参加者の努力のもと、G20杭州サミットで非常に多くの重要なコンセンサスがまとまったと述べた。
習近平国家主席は、我々が世界経済の方向を明示し、その経路を計画することを決心したと話した。現在の世界経済が直面するリスクと試練に対して、マクロ政策をめぐる意思疎通と協調の絶え間ない強化や、同舟共済(お互いに協力し合って困難を乗り切ること)とウインウイン提携のパートナー精神の発揚、合意形成、一致団結をすることで、世界経済の強く、持続可能で、均衡のとれた、包括的な成長を促進する必要があると指摘。標本兼治(病気と共に病原を治すこと)と総合施策や、財政、通貨、構造改革などの効果のある多様な政策手段を用い、G20メンバー国が世界経済成長を共同で促進するというポジティブなサインを国際社会へ送る必要があるとしている。