天宮2号は実験モジュールと資源モジュールに分かれる。宇宙応用システムは実験室の支援力を利用し、科学の最先端と戦略ハイテクの発展方針を示す科学・応用任務を計画した。
これは主に微小重力基礎物理、微小重力液体物理、宇宙材料科学、宇宙生命科学、宇宙天文観測、宇宙環境観測、地球観測・地球科学の研究と応用、新技術応用試験という8分野に関わる。
具体的には、宇宙冷原子時計実験、総合材料作成実験、高等植物栽培実験、ガンマ線バースト偏光観測などの宇宙科学実験・探査プロジェクト、さらには広帯域イメージング分光計、宇宙・地球間量子暗号通信試験、衛星編隊飛行試験などの応用・ハイテク試験プロジェクトなどの14件が含まれる。ガンマ線バースト偏光観測は国外の科学者との共同研究になるが、残りの13件の科学実験はすべて中国の科学者が独自に完了する。
宇宙飛行士は有人宇宙船「神舟11号」に乗り天宮2号とドッキングしたあと、総合材料加工実験、高等植物栽培実験という2つの実験を行う。中国科学院宇宙応用センターペイロード輸送・制御センター長の郭麗麗氏によると、天宮2号は未来の宇宙ステーションの雛形であり、正真正銘の宇宙実験室だ。この実験室の資源を活用するため、多くの科学応用プロジェクトが計画された。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年9月14日