国際決済銀行(BIS)は12日発表した報告書の中で、「中国経済が発展するに伴い、同国のアジア株式市場に対する影響力は年々強まってきている」と指摘した。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)中国語電子版が13日付で報じた。
報告書によると、市場に圧力がかかっている時期だと、米国のアジア市場に対する影響力はより強いスピルオーバー効果がみられるが、市場が落ち着いている時期だと、中国の影響力は米国に匹敵するほどまでに強まるという。金融市場の押し上げ要因となるのは主に主要経済国の発展で、牽引要因となるのは世界中から資金が流入する国の発展だとしている。
WSJ紙は、米国が世界経済を押し上げる重要な役割を担っており、その金融政策とマクロ経済のパフォーマンスが世界の金融市場に影響を及ぼしていることがBISの調査によって実証されたと指摘。また、中国株式市場の発展と人民元相場の変動もアジア市場にスピルオーバー効果をもたらし、中国がアジア市場を牽引する役割を担っていることも裏付けられたと述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年9月14日