中国人の海外旅行者、モノ消費からコト消費へ
中国人の海外旅行者、モノ消費からコト消費へ。
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中国観光研究院が銀聨国際と共同で８日、今年の中国人の海外旅行者数が前年同期比１１．５％増の1億３３００万人（延べ人数）になるとの予測を発表した。中国人の海外旅行ブームが理性的なペースに移行しつつある中、その消費傾向も『体験すること』に変わりつつある。
２０１５年の同旅行者数は９．８％増の1億１７００万人であった。数年前の２０％成長のときと比べると、ペースは落ちてきている。
中国観光研究院の戴院長は「中国人の海外旅行者数はこれまで２０年間、急速に増加してきたが、はじめて伸び率が１桁になった。しかしその市場は依然として大きな潜在力を有している。中国の海外旅行者数の人口に占める割合は６％に満たない。今後５～１０年間、その数が安定的に増えていくことは変わりない」と指摘する。
一方でその海外消費額は、２０１５年、１０２５億元と前年同期比１６．６％増。1人当たり８９３元で、その伸び率はやや低下している。しかし世界経済が減速傾向を強め、世界の観光支出も減少するなか、中国人観光客の購買力は突出している。
キャッシュカードの利用動向から見ると、８５．９％の旅行客がショッピングに一番お金を使っている。しかしその傾向は次第に理性的となり、かつ若者の旅行が増えている。「８０後が海外旅行の主体となる中、ホテルの予約はたいていネットで行い、お金の使い道も買い物から自由な体験ツアーなどに変わりつつある」との分析もある。
お金の使い道が変われば、ホテルやレストラン以外の芸術センターや住宅街のコンビにでも銀聯カードが利用できる場所が必要になる。現在同カードは世界の１５７の国・地域に広がっており、海外の１０００以上のネットショップでも決済が可能となっている。
｢中国網日本語版(チャイナネット)｣ 2016年9月16日
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