・フィナンシャル・タイムズの11日の記事
アウディのこの動きは、伝統的な自動車メーカーが時代の流れに乗るため、ソフトの専門家と積極的に連絡していることを示している。各社は現在、自動運転とネット接続車の競争を展開している。BMWは今年7月、イスラエルのセンサーメーカー「Mobileye」と事業提携し、今後10年内に自動運転車を生産すると発表した。
新車の成長率を見ると、中国は現在、世界最大の市場となっている。アウディは近年、世界市場でベンツやBMWに遅れを取ったが、中国で最大の高級ブランドであり続けた。
アナリストは「トップを維持したければ、インターネット技術に投資しなければならない。中国のカーオーナーは、西側諸国の人々よりもネット化の程度が高いようだ。中国人ドライバーの平均年齢は36歳で、米国より10歳、ドイツより20歳若いからだ」と指摘した。
アウディ広報担当のMartin Kühl氏は「中国はこの技術を最も早く実現する場所になる。ここで流れに乗れなければ、勝つことはない」と述べた。
「当社は中国での研究開発の成功を優先しており、その他の場所での応用を目指している。例えばタッチパネル技術はまず北京で研究開発し、ドイツのエンジニアに使われた」
アウディとアリババの関係は、10年前に遡ることができる。両者は今年、3D地図と交通データ技術を共同開発する。Kühl氏は「地図は非情に鮮明で、建築物の実際の画像のほぼすべてを提供できる。このような地図は各国でまだ応用されておらず、アリババは実によくやっている。当社はこれらのデータと地図を初めて応用した自動車メーカーだ」と述べた。
同じくアウディと百度の事業提携も2年前から始まっており、アウディの車種に百度のスマホ連携システム「Carlife」を搭載する予定だ。またアウディの車種は、テンセントの「WeChat MyCar」サービスを統合する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年9月18日