「第2回中国改革横琴フォーラム」が12日午前、珠海で開催された。同フォーラムは、横琴新区管理委員会が開催を支援し、珠海の各業界から800人以上の聴衆が集まった。国内外の専門家や学者、業界の権威ら20人近くが、「中国の対外開放新戦略」「金融の開放と監督管理手段」「中国企業の海外進出:チャンスと挑戦」の3つの議題をめぐって基調講演とテーマ討論を行い、自由貿易区の革新発展をいかに実現するかについて多くの新たな理念や新たな観点、新たな対策を提出した。
専門家や学者が中国経済を論じる
「世界は以前は西側が中心だったが、現在はすでに、多極的で多元的な、多くの中心を持った世界へと移行しつつある」。国際経済学者のジョン・ネイスビット氏は、中国はすでに、中国に対する世界の見方を変えることに成功し、世界的な革新の国となることをはかっていると指摘し、「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)構想の推進に伴い、ほかの国も中国の経験を真似るようになるだろうと語った。
中国(海南)改革発展研究院の遅福林院長は、サービス貿易の比率が低すぎることは、中国の対外貿易の弱点であるだけでなく、自由貿易プロセスの弱点でもあり、自由貿易区が直面する際立った矛盾となっていると指摘し、「もし横琴がサービス貿易開放制度の革新でブレークスルーを実現できれば、広東・香港・マカオのサービス貿易一体化の形成を大きく推進すると同時に、サービス貿易を重点とした中国の「第二の開放」に重要な経験を提供することとなる」と語った。
中国の債券資本市場の基礎を築いた人物である高堅氏は、「政府企業家」という概念を提出し、「企業を経営する人才だけが企業家ではなく、政府にも企業家が必要だ。政府の官僚は企業家の精神、つまり粘り強さや信念、革新、自己犠牲の精神で、経済発展を推進しなければならない」と語った。
横琴は自由貿易区の試験場に
財新伝媒(Caixin Media)総編集長の胡舒立氏は、今回のフォーラムが横琴で開かれたのは、「第一に、横琴が、香港・マカオへの連結や地域の共同建設、適度な革新、開放の拡大の任務を担っており、際立った実験性を持っているためだ。第二に、横琴フォーラムというプラットフォームを通じて、認識と実践の相互作用を実現し、中国の自由貿易試験区全体の発展に向けた思想的な推進と貢献を形成し、このフォーラムを中国の改革開放全局のシンクタンクプラットフォームとするためだ」と語った。
高堅氏はさらに、「横琴には多くの優遇政策があり、『一帯一路』と革新の作用をより良く発揮できる」と語った。この過程においては、金融革新が非常に重要となる。より良いプロジェクトとより良い投資方向を見つけ、資源のより良い配置を実現するため、「金融革新はここ数年、大きく発展し、金融市場の効率を高めただけでなく、より多くの商品を備え、資本市場の発展を促進するようになっている」
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年9月19日