「中国網絡名人環球行--タイ站」代表団メンバーは9月16日、タイ外務省のセック・ワナメテ(Sek Wannamethee)報道官と会談した。双方は、タイの高速鉄道をめぐる中国と日本の競争や中国とタイのクラ運河建設、タイの環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)加入有無などの問題について意見を交換した。
ワナメテ氏は、チェンマイとバンコクを結ぶ高速鉄道プロジェクトを日本が建設することをまだ認めていないことを明らかにした上で、中国・タイ高速鉄道の建設に優先して取り組む意向を示した。また、TPPよりも、中国が後押しするアジア太平洋自由貿易区と中国-ASEAN自由貿易区のアップグレード版となる東アジア地域包括的経済連携(RCEP)を支持すると表明し、いわゆる「中国・タイのクラ運河計画」に関する報道は事実と異なると指摘。その他に、アジア共同体の設立がアジア各国の願いで、中国が打ち出した「一帯一路」構想が各国のニーズと一致し、中国がアジア共同体の設立を推し進める最も大きな力を持つとの見方を示した。
タイ外務省のセック・ワナメテ(Sek Wannamethee)報道官は会談で、『環球網』が組織した中国のインターネット著名人へ、両国の友好推進に感謝の意を示すと共に、「中国とタイは一つの家族」と現在の両国関係を表現した。中国人を含む世界各国の観光客を非常に歓迎すると述べ、代表団に対してハネムーンやグルメ観光などタイの新たな旅行ツアーを紹介。観光の安全問題については、中国人観光客を含む多くの死傷者を出したエーラーワンの爆弾テロ後、安全確保のために警備システムを刷新し、観光警察官を2000人に増やすと同時に、中国など関連国と反テロの情報交流を強化したとしている。