今年の中秋節は、酒泉にとって特別な日となった。この日の夜、宇宙実験室「天宮二号」が打ち上げられ、宇宙の旅を始めた。甘粛省酒泉市旅遊局のまとめによると、9月15日中秋節当日、酒泉衛星発射センターを訪れた観光客数は1万人を上回り、単日で過去最高を更新。酒泉地区の有名観光スポット「敦煌の莫高窟」をも上回った。
中秋節連休ということもあったが、当日夜の「天宮二号」の打ち上げが集客につながった。打ち上げの様子を見ていた酒泉市旅遊局市場開発科の魏東科長は「打ち上げ前の観覧席は非常に静かだったが、打ち上げ時に歓声が上がり、成功が伝えられると歓声の渦が巻き起こった」と語った。
酒泉衛星発射センターは、甘粛省と内モンゴルの境界にあるバダインジャラン砂漠の西端、酒泉市から200キロ以上の場所に位置する。同センターは、中国で最も早く建設された最大規模の総合宇宙基地、有人宇宙ロケットの発射場で、人気の観光スポットとなっている。
業界関係者は、酒泉宇宙観光ツアーの人気について、中国の有人宇宙飛行事業の急成長で酒泉衛星発射センターが高い知名度を保っていることが要因だと指摘する。また、シルクロード観光ツアーの人気が日増しに高まっていることも宇宙観光ツアーの発展につながったと分析する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年9月19日