米国の経済回復が中国の投資家を引き付け、今年1-8月の中国による米国投資額は世界投資総額の57%に達したとみられる。「英EU離脱」も中国の投資家からみればチャンスと映った。英国不動産ファンドの一部が「英EU離脱」がもたらす不確実性を懸念して資産を売却した際、多くの中国人投資家はそれを英国投資のチャンスととらえ、収益安定で知られるロンドンのオフィスビル市場などに参入。また、中国政府が打ち出した「一帯一路」構想などの好材料となる政策も、中国の機関や企業の海外不動産投資を活発化させた。
多くの投資家による「走出去(海外進出)」や投資リスクの分散を踏まえ、ジェームズ氏は、中国による海外投資の伸びが続き、投資家が米国、英国、オーストラリア、ドイツ、フランスなどの成熟市場を選好するとの予測を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年9月22日