中国国務院はこのほど「創業投資(ベンチャーキャピタル)の持続的で健全な発展促進に関する若干の意見」を発表した。「意見」の具体的な内容は次の通り。
(1)多様な創業投資主体の育成。
業界の中核企業やインキュベーター、産業(技術)イノベーションセンター、創業サービスセンター、保険資産管理機関などの機関投資家の創業投資参入を奨励するほか、創業間もない企業に資金を供給する「ビジネス・エンジェル」などの個人投資家による創業投資を奨励する。
(2)創業投資の財源確保。
適格投資家の育成と発展、債務の株式化(デット・エクイティ・スワップ、DES)などのメカニズム構築、投資と融資、投資と保険、投資と債務の連動を推進する。
(3)政策支援の強化。
創業投資の税制整備、創業投資と政府項目の連携システム構築、長期投資の奨励措置を検討する。
(4)関連法規の整備。
創業投資の特徴に沿った法整備を進め、国有創業投資管理制度を整備する。需要と条件が整った国有企業が、法と市場原理に基づき、創業投資企業やマザーファンドを設立、出資することを支援する。
(5)市場退出制度の整備。
全国中小企業株式取引制度を整備し、バイアウト・ファンド(PEファンド)の秩序ある発展を進める。