米アップル社のスマートフォン新機種「iPhone7」(アイフォーン7)が16日に大陸部でも発売された。7には新型のワイヤレスイヤホン「エアポッズ」が付属し、ワイヤレス環境で音楽を楽しめるとされている。だがネットユーザーからは「補聴器みたい」と「ツッコミ」が入り、落とすことを心配する声も聞こえる。アップルのティム・クック社長は、「自分で試してみたところ、ジョギングしても歩いてもちゃんとついており、落とすことはなかった」とアピールする。
米国の公共健康医学の専門家から、「このワイヤレスイヤホンには電磁波の問題があり、人体の血液脳関門を破壊することがある」との指摘が上がった。カナダの大学健康ネットワーク医学センターのノーマンド・ラペリエール教授は、「少量の電磁波でも、人体への影響は大きい。長時間(ワイヤレスの)ブルートゥースのイヤホンで音楽を聴いたり電話したりしない方がいい」と注意を促す。
研究によると、一定の時間を超えて耳の中に電波を送り続けると血液脳関門を傷つけることになる。血液脳関門は化学的な毒素が人体に侵入するのを阻止する重要な機関だ。米カリフォルニア大学バークリー校公共健康医学キャンパスのジョエル・モスコビッツ教授は、「マイクロ波を伝送する設備を大脳に接近させるのは非常に危険な行為だ。大脳のそばにマイクロ波伝送装置を設置するのと変わりない」と警告する。
報道によると、現在、エアポッズのブルートゥースによる正確な周波数は公表されていない。アップルの技術者兼市場総監によれば、「アップルが採用したのはブルートゥース技術で、電波の伝送においては米連邦通信委員会(FCC)の指導準則に厳格に従っている。またブルートゥースが伝送する電波は電子レンジの電磁波よりもかなり弱い」という。
こうした見方について、モスコビッツ教授は、「すでに200人を超える電磁波分野の専門家が、FCCCの指導方針では人類の健康を保護するのに十分でないとの見方を示した」と反論する。
モスコビッツ教授はさらに、「ブルートゥース装置を長期間使用した場合の危険性がどれくらいかまだわからないが、マイクロ波を放射する装置をなぜ耳の側に設置し、これほど大脳に近づける必要があるのか。他により安全なイヤホンの使用方法がないのだろうか」と問いかけ、「有線のイヤホンを使うか、ハンズフリー機能を使い、ワイヤレスイヤホンをなるべく利用しない方がいい」と呼びかける。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年9月20日