データによると、2016年第2四半期の華為(ファーウェイ)の中国スマートフォン(スマホ)市場シェアは17.2%でトップだった。以下、OPPO、vivo、小米(シャオミ)と続き、アップルのシェアは第5位の7.8%。中国製スマホは多くの市場で「混戦」から頭角を現している。
研究開発をエンジンにイノベーション進める
中国情報通信研究所の統計によると、今年8月の中国ブランド携帯電話端末の出荷台数は4471万2000台で、前年同期に比べ6.2%増え、中国国内の携帯電話端末出荷台数の94.0%を占めた。発売された新機種は前年同期比44.3%増の114機種で、国内で発売された新機種の94.2%を占めている。
中国製スマホが「春」を迎えたことには、技術の研究開発とイノベーションが密接に絡んでいる。例えば華為は毎年、売上高の10%以上を研究開発に充てており、昨年の研究・開発者数は7万9000人と、全社員の45%に達した。研究開発費が売上高に占める割合は15.1%。2015年12月31日時点の累計で、特許取得件数は5万377件、中国での特許申請件数は5万2550件、海外では3万613件に上る。
「研究開発は華為の成長に大きな貢献を果たしており、研究開発で新技術を探求し、顧客ニーズと向き合い、顧客ニーズに対する感度を上げ、顧客ニーズに合う製品とサービスを生み出す必要がある」。華為の任正非社長は、技術上の理想主義と需要上の現実主義をどのように合わせ、顧客ニーズを満足させるかを考えなければならないと述べた。