携帯電話をタップするだけで、自動運転車がすぐに到着し、目的地まで送り届けてくれる。このような光景は近い将来、人々の日常生活の一コマになるかもしれない。世界配車サービスのUberはこのほど米国で、自動運転車の配車サービスを試験的に開始した。海外メディアが伝えた。
自動運転車4台は試験当日、正常な流れに従い「注文」を受けた。配車アプリにより自動運転車の配車を依頼した乗客は、このサービスを無料で体験した。
この4台の車体には複数のカメラ、GPS、気象・道路状況を観測するレーダーが搭載されており、複雑で変化の激しい多くの道路で試験を行った。自動運転システムで走行するが、安全性を重視するため、すべての自動運転車の試験にエンジニア2人が同行した。うち1人が運転席に座り、厄介な区間でいつでもブレーキを掛けられるようにし、もう1人は自動車の状態をリアルタイムで観測した。
サービスが試験的に開始されたが、一部の専門家は時速が一定以上に達すると、自動運転車の故障により危険な状況が生じると予想した。そのため100%の自動運転車による配車の大規模な実用化には数年、さらには数十年の時間が必要とみられる。
また人々の自動運転車への信頼と受け入れにも、大きな障害が残されている。ミシガン大学が先ほど発表した研究結果によると、回答者の2割以上が自動運転車に乗らないとした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年9月19日