英国政府はこのほど、中国・フランス企業が共同出資で建設するヒンクリーポイントC原子力発電所の建設計画を正式に承認した。中国側出資企業の国有原発大手の中国広核集団(本社:広東省深セン市)は、「原発の建設運営に関する30年の豊富な経験を活かし、英国の低炭素エネルギー需要に応えたい」としている。
「英国政府が同原発プロジェクトを承認したことは非常に喜ばしい。我々は戦略的パートナーであるフランス電力(EDF)と協力し、計画に基づきヒンクリーポイント、サイズウェル、ブラッドウェルの関連原発プロジェクトを推進。英国に安全で信頼できる、持続可能な低炭素エネルギーを供給する」と、中国広核集団(中広核)の黄暁飛スポークスマンは語った。
業界関係者は、「同プロジェクトは紆余曲折があったものの、最終的には市場予想よりも早く決着した」と指摘。「これは英国の原発建設推進の条件が整ったことを示すだけでなく、中広核に代表される中国の原発企業が初めて先進国市場に正式参入し、中国の原発が歴史的なブレークスルーを実現したことを意味する」との見方を示した。