「横琴の知恵」、中国の改革・革新を後押しする新たな力に

「横琴の知恵」、中国の改革・革新を後押しする新たな力に。

タグ: 横琴

発信時間: 2016-09-20 09:28:21 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

12日午前に開催された「第2回中国改革横琴フォーラム」は、珠海の各業界から800人以上の聴衆が集め、国内外からやって来た専門家や学者、業界の権威ら20人近くが、対外開放の新たな局面や新たな戦略、新たな構想について検討し、中国経済体制の改革や自由貿易区の革新発展に向けて多くの新たな理念や新たな観点、新たな対策を提出した。珠海市党委常務委員で横琴新区党委書記の劉佳氏もフォーラムに出席した。

閉幕したばかりのG20杭州サミットで中国は、「革新的で、活力ある、連動した、包摂的な世界経済を構築」し、「世界経済が力強く、持続可能で、均衡ある、包摂的な成長の道を歩み出すようにする」ことに希望を示した。未来の中国が、対外開放を揺るぎなく拡大し、グローバル経済へのさらなる融合を進めていくことは間違いない。今回のフォーラムはこれを土台とし、マクロ経済の発展動向や改革の新たな動態、開放の新たな空間、産業の新たなチャンスをともに論じ、中国と横琴の今後の改革開放に向けた対策を提案し、拡大の進められている自由貿易区における改革革新の深化に「横琴の知恵」を捧げるものとなった。

過去を振り返ると、横琴自由貿易エリアは発足一年余りにわたって、特殊な地理的優位を十分に利用し、マカオと助け合い、マカオ産業の多元的発展の促進に努めると同時に、香港・マカオの成熟した市場経済の経験を手本として、政府機能の転換や投資の開放、貿易の便利化、金融の革新、法制の保障などの分野での先行・試行を進めてきた。さらにハイスタンダードな国際貿易ルールを標準とし、司法改革を試行し、信用体系を構築し、金融革新を展開し、国際化・法制化・市場化・便利化されたビジネス環境の構築に努めてきた。

現実を考えると、目下の横琴自由貿易エリアは、改革が進んだ分野での幅広い苦境と課題とに直面している。例えば、重大な改革と根拠となるべき法律との関係をいかに処理するかという問題だ。新たに開拓された改革・革新は往々にして、既存の各種規定に抵触する。通関の便利化やビザ制度、新薬の審査認可、薬品の導入、文化分野における適度な開放などの改革はいずれも、あれこれと細かい制約によって縛られており、わずかな変化が全局に影響を及ぼすこととなる。その多くは国家の職権に属するもので、基層の政府ではどうにもできず、お手上げとならざるを得ない。

未来に目を向けると、グローバル経済の成長が鈍化する中、中国は、「環太平洋パートナーシップ協定」を代表とする国際経済の新秩序に対応しなければならない一方で、国内経済の成長率の低下や生産力の過剰、投資の衰えなどの深いレベルの難題を解決することを迫られている。このような状況の下、「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)と自由貿易区の建設は、新たなスタート地点における局面打開のための策となり、開放によって改革を促し、対外開放の新たな局面を構築するものとなる。横琴は現在、「自由貿易区」と「一帯一路」の二つの国家戦略の結合する重要な地域として、また中国の新ラウンドの改革・革新と対外開放の試験場として、制度革新と開放型経済建設に向けた道を探している。

今回のフォーラムでは喜ぶべきことに、横琴をテーマとしたシンポジウムが特別に設けられた。学者らは、横琴自由貿易エリアが国際化・市場化・法治化・便利化されたビジネス環境をいかに建設し、広東・香港・マカオのサービス貿易の自由化をいかに推進し、ほかとは異なる優位性を発揮してガバナンス能力をいかに高め、制度革新を実現するかなどの問題について立ち入った議論を行い、横琴の発展に向けた対策を提案した。トップダウンの設計と基層からの追求の結合は、特色ある自由貿易区発展の道を横琴が歩むのを大きく後押しすることとなる。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年9月20日

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