中国のワイン企業大手3社の1つである山東威龍股フェン有限公司がこのほど、1億2000万オーストラリアドルでオーストラリアのブドウ園を買収し、ワイナリーを建設すると発表した。同社は、メルボルンとシドニーのワイン生産地で土地3カ所を買収し、ブドウを栽培する計画。同時に、加工生産能力6万トンのワイン醸造所を建設し、製品は全て中国に輸出する。
市場関係者は、中国企業がオーストラリアのワイン業界に大規模に参入しているのは、中国・オーストラリア自由貿易協定(中豪FTA)の締結により関税コストが大幅に引き下げられたためだと分析する。オーストラリアワインの中国への輸出にかかる関税は、2019年には14%からゼロに引き下げられる見通しだ。オーストラリアワイン管理局のリポートでは、昨年のオーストラリアワインの中国への輸出額は前年比50%増の4億1900万オーストラリアドルに上った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年9月29日