ダボス会議で知られるスイスの世界経済フォーラム(WEF)が28日発表した2016~2017年版の『世界競争力報告』によると、中国の順位は前年と同じ138カ国・地域中28位だった。
首位は8年連続でスイス、2位はシンガポール、3位は米国で、上位3カ国は昨年と同じ顔ぶれだった。4位以下はオランダ、ドイツ、スウェーデン、英国、日本、中国の香港、フィンランドが続いた。
うち、オランダは前年の10位から6位に順位を4つ上げた。スウェーデンは前年の9位から6位に、英国も同10位から7位に、いずれも順位を3つ上げた。ただ、英国については欧州連合(EU)離脱決定前のデータに基づく順位だとしている。
一方、日本は前年の6位から8位に、中国の香港は同7位から9位に、フィンランドは同8位から10位に、いずれも順位を下げた。
WEFは、主要新興国の競争力にはコンバージェンス(収斂)に向かう兆しがみられると指摘。中国は世界ランキングこそ28位だったが、「BRICS」(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)新興5カ国中では首位だった。