中国は最高時速500キロで乗客を輸送し、時速250キロで貨物を輸送する、世界各国の軌間に適用できる次世代列車を開発中だ。米NBCが26日に伝えた。
北京交通大学の賈利民教授は「今年の政府計画によると、中国はハイブリッドシステムで推進する高速列車を研究開発中だ。技術水準の向上と鉄道網の拡大により、中国は砂漠、高原、熱帯雨林など、最も多様な地理・気候条件下でも運営できる高速鉄道網を持つことになる。これにより中国の技術は世界各地の条件に適応する能力を手にする」と指摘した。
中国の高速鉄道網は設計当初より、東北地区のマイナス40度の極寒、世界の屋根と呼ばれるチベット高原、西部辺境の砂漠地帯への適応が求められた。中国は高速鉄道を、米日や欧州に技術で勝るための急先鋒としている。
中国国内の高速鉄道の総延長は2万キロに達しており、世界の竣工済み高速鉄道の6割を占める。2020年には3万キロに、2030年には4万5000キロに拡大される。賈教授は「中国企業は海外の技術を消化・吸収し、自主革新を実現した」と述べた。
中国企業は海外で約3000キロの高速鉄道の契約を結んでいる。トルコ、インドネシア、タイ、ロシアで受注し、マレーシア、米国、南米の入札に加わっている。中国はシンガポールから中南半島を経て中国に至り、さらに中央アジアと欧州に達する陸上鉄道網の主要請負業者になろうとしている。これは「一帯一路(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)」の提案の一部だ。賈教授は「技術・商業の面から見ると、国内外のプロジェクトの経験により、中国の高速鉄道技術のライバルは世界にほとんど存在しない。中国の技術が採用されるかは通常、地政学的な要素と関わり、我々の制御可能な範囲内にない」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年9月29日