国家観光局が7日に発表した国慶節(建国記念日)7連休中の観光市場状況報告書によると、今年の連休中は観光市場の需要が旺盛で、全体的に安定的な秩序を維持した。全国の観光客数は前年同期比12.8%増の延べ5億9300万人に達し、観光収入は14.4%増の累計4822億元にのぼった。
北京市、天津市、海南省などの伝統的な長期旅行先の観光客数と収入が、連休中に安定的に増加した。湖北省、湖南省などの中部各地は好天に恵まれ、観光に適していたため、観光客数と収入が大幅に増加した。また一帯一路(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)政策のけん引を受け、シルクロード観光経済が急速に発展した。内蒙古自治区、甘粛省、新疆ウイグル自治区などの観光市場が急成長を迎えた。
各国が中国人観光客向けにビザ発給要件をさらに緩和したため、中国人の域外旅行環境が大きく改善された。「全国観光ツアーサービス管理システム」によると、10月1-7日の域外ツアー客数は約139万9000人で、1日平均20万人で前年同期比11.9%増となった。
連休中の域外人気旅行先は、韓国、日本、ロシア、タイなどだった。ロシアはブラックホースとなり、前年同期比の伸び率が103.1%と急伸した。ビザ免除により、モロッコ、トンガ、チュニジアなどのニッチな旅行先が多くの中国人客を迎え、前年同期比で約400%増となった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年10月8日