第2回となる「全国大衆創業・万衆創新(大衆による起業、万人による革新)活動ウィーク」が12日、深センで開幕した。同活動は今回、「新たな経済を発展させ、新たな原動力を育てる」をテーマとし、「新理念、新モデル、新業態、新成果」を主軸として展開される。深センのメーン会場で行われる起業・革新プロジェクトの展示には、3千件以上のプロジェクトの参加申請が全国から集まり、審査を経て約160件のプロジェクトの展示が決まった。珠海市からは唯一、「横琴・マカオ青年起業バレー」が「新モデル」の展示ゾーンへの入選を果たした。
横琴・マカオ青年起業バレーは今回の活動に、入居プロジェクトである珠海輝煌科技公司の「微量爆発物検出器」を携えて参加する。同プロジェクトの検出技術は世界の先端水準に達しており、爆発物の検出感度は米国の同類企業を上回っている。TNTの検出を例に取ると、米国の産品で検出できるのは2ナノグラムまでだが、同社の計器では0.003ナノグラムまで検出できる。同製品は、新彊のテロ対策の現場で優れた実績を上げ、新彊警察の高い評価を得ている。国際市場への参入も進められ、中東などの国による発注の商談が行われている。
横琴・マカオ青年起業バレーは昨年6月29日の運営開始以来、国家級「衆創空間」(ソーシャル・イノベーション・プラットフォーム)と「国家級サイエンス企業インキュベーター育成機構」に認定され、ソーシャル・イノベーション・プラットフォームとインキュベーターの分野での飛躍を一年余りで実現し、インキュベーションの現場や運営メカニズム、サービスモデル、インキュベーション能力などで、国家・省・市の各級機構の評価を受けている。起業バレーにはこれまでに5回にわたって入居企業の受け入れが行われた。管理チームは9月下旬、第1回と第2回の入居企業に対し、「経済能力」「技術開発能力」「経営管理能力」「企業発展潜在力」の4つの面から審査を行い、36企業が第2段階のインキュベーションに入ることとなった。起業バレーでインキュベーションを受けたプロジェクトは160件、現段階でインキュベーション中のプロジェクトは104件で、そのうち香港・マカオのプロジェクトは8割近くを占め、登録資本は4億元を超え、累計15企業が融資を獲得し、融資額は1億元を突破している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年10月14日