中国国務院新聞弁公室は13日、2016年1-9月期の中国の貿易状況について記者会見を行った。中国海関(税関)総署総合統計司の黄頌平・司長によると、1-9月の貿易額は17兆5300億元で、前年同期を1.9%下回った。うち、輸出は1.6%減の10兆600億元、輸入は2.3%減の7兆4700億元。貿易黒字は0.6%拡大の2兆5900億元だった。
黄頌平・司長は、「今年に入ってから世界経済の回復が鈍く、国際市場の需要が低迷。世界の貿易は成長鈍化傾向が続いているが、中国の輸出入は全体として安定している」と述べた。
貿易は季節を追うごとに緩やかに回復。第3四半期(7-9月)は輸出入ともにプラス成長となった。1-9月累計では、貿易額、輸出額、輸入額いずれも前年同期を下回ったものの、四半期ベースでは、徐々に改善に向かっている。第1四半期(1-3月)は、輸出入総額、輸出額、輸入額がそれぞれ前年同期比で7.2%、6.3%、8.3%の減少となった。第2四半期(4-6月)は、輸出入が0.2%減、輸入が1.3%減、輸出が0.6%増だった。第3四半期(7-9月)は、輸出入が1.1%増、輸出が0.4%増、輸入が2.1%増と、底入れし安定に向かう兆しが明らかになった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年10月14日