最近のニュースには、中国国内の映像産業の今後の方向性が反映されている。業界関係者は、短編動画制作の急成長には、市場と業界がコンテンツと制作手法の革新に新たな要求を提起していることが背景にあると指摘する。映像産業は、ハイテクノロジー、ハイインテリジェントなツールを武器に、国際的舞台に向かって羽ばたき、業界での主導権を獲得することが求められている。
今年に入ってから映像産業の業界を跨いだ統合再編が加速しているが、ニューメディアの急速な世代交代や、企業の役割の転換などが要因となっているようだ。ニューメディアの映像プラットフォーム「二更」は先ごろ、北京で「アジア太平洋商業映像研究院」を設立した。「二更」の李明CEOは、「中国の映像産業は資源が豊富だが、市場の認知度にはバラツキがある。業界全体で力を合わせてビジネスモデルを模索、商業映像の各自の取り組みを見直し、産業の新たな形態を再構築する必要がある」と述べた。
産業の発展に向け、中国の映像産業、特にニューメディア企業は国際化の動きを加速している。ポータルサイト「搜狐(SOHU)」が昨年、中国で初めて開いたドローン撮影大会には、20以上の国と地域から空撮愛好者が集まった。同サイトには世界各国から数千枚の航空写真が寄せられた。今年は国際的な専門メディアを通じて世界のドローン空撮の専門家と愛好者を招待する。同社はドローンのタイプを制限せず、空撮エリアの関連法規の遵守を前提に、より開放的で「国際的な模範」となる「新たな視界」の開拓を目指す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年10月14日