10月に入り、各大学での学内企業説明会が盛んに行われるようになった。誰もが「どの大学の卒業生が就職に強いのか」ということに関心を抱いている一方で、メディアから「ゆっくり就職」と称されている現象も起こっている。つまり、一部の大卒生は、入社や入学を急がず、自分自身を「スタンバイ」状態に置くというわけだ。彼らの選択をどのように評価するべきかが、最近メディアでも話題になっている。人民日報が伝えた。
「ゆっくり就職」に対する批判的な見方は、「これは、努力したくない若者の言い訳に過ぎない」というものだ。例えば、ある人は、「ゆっくり就職は、怠け者のすることか、あるいは親のすねかじりがすることだ」と鋭く指摘し、これを志す若者は責任感と独立意識に欠けていると認識している。推計によると、全国の2017年度大学卒業生の数は700万人を上回る見込みで、これに留学帰国組や既卒者を加えると、求職者はさらに膨大な数に上る。このような状況から、「熾烈な就職競争を前に、履歴書を送るタイミングが少しでも遅れると、チャンスを逃す可能性が大きいため、『ゆっくり就職』を提唱する人がいるが、これは他人を落とし穴に落とす行為ではないか?」と疑問視する人もいる。