グローバル化の「分裂」に対処する中国の「包摂的成長」

グローバル化の「分裂」に対処する中国の「包摂的成長」。

タグ: グローバル化 分裂 中国 包摂的成長

発信時間: 2016-10-15 11:10:21 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

国際通貨基金(IMF)と世界銀行の2016年年次総会では、多くの参加者から、世界がある種の「分裂」の状態にあり、世界経済における多元的な不平等がその原因となっているとの見方が示された。

世界の多くの地域では現在、不平等問題の激化の原因をグローバル化に求め、ここ数十年にわたるグローバル化は少数の国と少数の人の利益にしかならなかったと考える人が多くなっている。欧米で最近起こっている多くの反グローバル化運動では、一部の民衆が、グローバル化が彼らの仕事を奪い、ますます不平等を深める競争環境へと彼らを置いていると主張している。一部の国は、保護貿易主義の措置を頻繁に取るようになり、世界経済はある種の「分裂」の状態を呈している。

だが不平等という複雑な問題の原因をグローバル化だけに求めるのは偏った判断と言わざるを得ない。世界経済の不平等の原因を考えると、国内的には、各国それぞれの経済構造の欠陥とガバナンス能力の不足が大きな原因となっている。国際的に見ると、先進国は長期にわたって、既存の国際経済秩序を利用し、未発達国や発展途上国の資源を奪取し、これらの国々の経済発展の空間を狭めている。世界経済のガバナンスには早期の改善が求められる。

グローバル化が日増しに深まる中、不平等という世界的な挑戦には、世界規模での対応が必要となる。今日の世界を見渡すと、不平等への対応や包摂的な成長の推進において、責任ある「建設者」の姿勢を見せている大国は多くない。中国がこの分野で世界を率いる役割を演じていることは間違いない。不平等という挑戦を迎え撃つためには、国内問題を解決して国外にもそれを広げ、知識と実践とを一致させる必要がある。中国はすでに考えの筋道を持っており、行動もそれに伴っている。

国内での取り組みでは、中国は発展途上国として、長年にわたって一心に発展をはかってきた。貧困削減では、際立った成果で世界を感嘆させた。世界銀行の貧困削減・公平部門の高級職員Anna Reva氏は、「極端な貧困の撲滅で模範となれる国があるとすれば、それは中国だ」と語っている。

自身の発展を実現すると同時に、中国は、「南南協力」を積極的に展開し、120カ国以上の発展途上国に支援を提供してきた。「自国を発展させると同時に、他国の発展も助ける。みんなが良くなってこそ、世界はもっとすばらしくなる」。中国の指導者のこの言葉は、より平等なすばらしい世界の建設に道を示している。

中国はこれまで、「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)構想の提出、BRICS新開発銀行やシルクロード基金の発起設立、アジアインフラ投資銀行設立の呼びかけ、発展途上国によるインフラ連結建設の支援などを進め、世界のガバナンスに積極的に参加し、国際的な責任を自ら担い、公平公正で包摂的な、秩序ある国際経済金融体系の建設を推進し、世界の包摂的な成長に向けて中国のプランを提供してきた。

世界的な視野で見ると、中国の提供したこれらの新たな「グローバル公共財」は、ますます多くの世界の人々の心からの評価を受けつつある。

フランスのドビルパン元首相はしばらく前、中国の提出した「一帯一路」はグローバル化の「新たな一歩」であり、「国際社会による地域間の協力推進の模範となる」と語っている。また米エール大学上級研究員のスティーブン・ローチ氏は、「世界はこれまで以上に中国の成功を必要としている」と指摘している。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年10月15日

TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
iphoneでもチャイナネット!

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで
 

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。