しかし初めて値下げに踏み切ったシャネルは昨年、利益と売上が激減した。営業利益は23%減の16億ドル、売上は17%減の62億4000万ドルとなった。Exane BNP ParibasのLuca Solcaアナリストは「シャネルは露出度が高く、値下げがこの問題をより深刻にした」と分析した。
中国ファッションサイト「LADYMAX」のデータによると、グッチの上半期の営業利益は7.0%増で、売上の伸び率を上回った。第2四半期の定価販売商品の売上増への寄与度は、前四半期の40%から70%に急上昇した。これは販促や割引によるものではない、積極的な成長を示した。
アレッサンドロ・ミケーレ氏はグッチのクリエイティブディレクターに就任すると、ファッションの脱性別化をけん引し、プリント、刺繍、金属などの要素を大胆に活用し、商品にワイルドでロマンチックな風格を与えた。2017年春季・夏季ファッションウィークでも認められ、グッチの新しいイメージがミレニアム世代の審美眼に合致することが証明された。グッチが先ほど発表したデータによると、今春の新商品の34歳以下の売上は、前年同期比で50%増加した。グッチは新しい消費者、特に新鮮さを求めSNSの利用を好むミレニアム世代を魅了しようとしている。グッチはさらに、入門クラスのバッグ、ジュエリー、スカーフに商品ラインナップを拡張している。オンラインでの売上は最近3倍増となり、売上全体の約3%を占めている。
グッチは先ほど、2016年秋季・冬季、2017年早春の新製品が、発表より好評を博していると表明した。ミケーレ氏の才能と創造力も業界内のファッション専門家から認められており、若い消費者を獲得している。2年前に就任したマルコ・ビッザ-リCEOは「当社は非常に楽観し、自信を深めている。店を見れば分かるが、当社は買い物客のいる唯一の高級ブランド店だ」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年10月17日