英フィンテック企業の業界団体であるInnovate Financeのリポートによると、英フィンテック企業のリスク投資資金に陰りが見え始め、今年上半期は3分の1減少した。Innovate Financeは、英国のEU離脱が主因だと指摘。一方で、世界のフィンテック企業のリスク投資資金は150%近く増加しているという。
H2ベンチャーズのToby Heapは、「中国は同分野で急成長しているが、インドやフィリピンなど、世界では多くの『エキサイティングな』フィンテック企業が頭角を現している」と指摘。トップ50は「転覆者」と呼ばれ、既存の金融サービス企業と伝統的なビジネスモデルに挑戦しようとしている。
また、ここ10年で多くのP2P金融機関が成長し、既存銀行よりも効率の高いスタイルで融資を行っている。P2Pはインターネットを通じて資金を借りたい人と貸したい人をマッチングし、貸出プロセスをスピーディに進める。
P2P融資は中国で急成長している。中国の貸出は大手国有銀行が主導しており、資金は国有工業企業に流れる傾向にある。中国のP2Pプラットフォームである陸金所(lufax)はKPMGのランキングで4位に入り、資金調達規模は年初に190億米ドルに達したもようだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年10月25日