中国は現在、経済の構造改革を経て新たなバランス化へと向かい、世界貿易のバリューチェーンで次第に上位のポジションへと移っている。ベトナムなど労働集約型産業が発展する国や、クロスボーダー供給システムの構築に関与する余地がある国だけでなく、アジアの地域的バリューチェーンの科学技術強化と、中間製品の国際貿易にも大きな影響を及ぼしている。
インドネシア財政省傘下の財政政策庁多国間政策センターのカシム主任は、ジェコ大統領と共にG20杭州サミットに出席し、インドネシアを代表してサミット共同声明の起草に関わった。同氏の言葉を借りると、中所得国に入ったばかりのインドネシアは、発展途上国のトップを走る中国から特に学ぶ必要があるという。「中国に来てから会議が続いたため、色々と視察する暇がなかった。次回また、現地で中国経済モデル転換の経験を研究する必要がある」と述べている。
インドネシア商業省の若いスタッフは、インターネット経済を含む新たなエンジンが中国経済の成長をけん引しているとの見方を示す。「杭州のアリババはインドネシアでも電子商取引プラットフォームをつくった。インドネシアの特産物であるコピ・ルアクを電子商取引によって中国市場に送り込み、北京や上海、深圳などで新興中間所得層のおしゃれなドリンクにしたい」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年10月30日