中国チェーン経営協会の彭建真副事務局長は、「消費のバージョンアップが加速して、消費者は価格の安さだけを求めることはしなくなり、よりよいショッピング体験を追求するようになった。これには品質の保障、個性的な商品、物流配送サービス、アフターサービスが十分かどうかという点も含まれる。通販も供給側の構造改革を加速させる必要がある」と指摘する。
消費の変化に対応して、大手通販企業は次々にいろいろな手を打ち出している。これまで通販側がオフラインの実店舗と提携して、物流配送を加速させたり決済の利便性を向上させたりしてきたが、今や通販プラットフォームは製造業と共同で、ビッグデータを運用してC2B(消費者から企業への取引)の逆オーダーモデルを手がけたり、プライベートオーダーモデルをうち出したりしている。
これまでずっと消費者の頭を悩ませてきたネット通販のニセ物問題への対処について、趙代表は、「監督管理部門は新しい流通業態に適応し、オンライン通報・告発ルートを構築し、24時間対応の告発メカニズムを整備する必要がある。また企業が商業上の秘密が守られることを前提として、自社のもつビッグデータを監督管理部門と共有することを奨励するべきだ」と話す。
アリババの馬雲会長はこのほど浙江省杭州市人民政府とアリババグループが共同開催したクラウド部門のイベント「2016・杭州雲棲大会」で、「純粋な通販の時代はまもなく終わりを告げる」とした上で、「まもなくオンライン、オフライン、現代型物流が1つに結びついた新たな小売モデルが登場するだろう」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年10月30日