中国(海南)改革発展研究院の遅福林院長は29日、中国の今後数年間の経済モデルチェンジは、世界の経済成長をけん引する重要な動力源になると指摘した。中国の経済成長の世界への寄与度は、今後5年間に渡り3割弱を維持するとみられる。
遅氏は中国改革フォーラム、2016新興経済体シンクタンク年次総会で、次のように指摘した。
中国経済・社会の発展は現在、重要な歴史的転換期にある。具体的には、産業構造が工業中心からサービス業中心へと、都市化構造が規模の都市化から人口の都市化へと、消費構造がモノの消費中心からサービス消費中心へと、開放構造が貿易中心からサービス貿易中心へとモデルチェンジしている。
中国経済のモデルチェンジは現在、世界経済の構造変化と交わっており、相互の影響力が強化されている。今後数年に渡り世界経済は低成長を維持する。世界経済の構造は新たなバランスの模索を続ける。これは中国経済のモデルチェンジに、多くの影響と衝撃をもたらす。一方で世界2位の経済体である中国の経済モデルチェンジ・成長は、世界経済の成長への影響力を拡大する。今後5年間に渡り、中国経済の世界への寄与度は25-30%を維持するだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年10月31日