トルコ政府は先ごろ、世界最長の海上吊り橋を含む高速道路の建設計画を発表した。総投資額は30億ドル以上を想定。海外メディアによると、中日韓の企業が積極的に受注に動いているという。
予想される激しい入札合戦
日本経済新聞の10月31日付記事によると、今年夏の軍事クーデター未遂事件後初めてとなる大規模インフラ建設計画では、ダーダネルス海峡に架かる全長2キロ超の大型吊り橋の建設が予定されている。中央橋脚間の距離が世界最長の吊り橋のほかにも、100キロの高速道路を建設する。トルコ政府は10月26日に入札を公示した。早くて2017年2月に事業者を決め、竣工は2023年の建国100周年に間に合わせたい考えだ。プロジェクトはBOT (Build-Operate-Transfer)方式を採用。吊り橋の建設費用は25億ドル、高速道路は5億ドルと見込まれている。
中日韓のいずれが優勢か
日本はトルコの同様なプロジェクトに対し、長く豊富な経験を持つ。たとえばイスタンブールの第2海上横断橋、マルマラ海底トンネルなどは全て日本企業が関わっている。ロイター通信は、中日韓を含むアジア諸国がトルコの建設計画を受注しようと躍起になっているが、現在のところ、それぞれに優位性があると評している。ある分析は、トルコは資金面を海外に頼っているため、最
終的には有利な融資条件を出せるところに決まるとした上で、その面では「中国に一定の優位性がある」と指摘する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年11月3日