中国不動産大手の大連万達集団は4日、米テレビ番組制作会社のディック・クラーク・プロダクション(DCPグループ)の全株式を約10億米ドルで買収すると発表した。万達集団は、映画産業に続いてテレビ番組制作業界にも進出、娯楽産業での存在感を高めている。
米DCPグループは、1957年に設立された有名なテレビ番組制作会社。ゴールデン・グローブ賞のほか、アメリカン・ミュージック・アワード、ビルボード・ミュージック・アワード、アカデミー・オブ・カントリー・ミュージック・アワードなどの授賞式、ニューヨークの年越しカウントダウンイベントなど20以上の人気番組の著作権を持つ。DCPグループは、これらの権益の大部分を永久に保有し、収入の多くはこれらの授賞式中継の放映権から得ている。大手テレビ局の中継協議はいずれも長期に渡るもので、グループのキャッシュフローは潤沢、経営は安定している。近年、米国の文化スポーツ番組の放映権料が上昇するのに伴い、DCPグループの業績と企業価値は一段と成長する見込みだ。